こんにちは、ホーチミンの現地生活情報局のぼくです。
今回は、ベトナム人配偶者を持つ外国人が申請することのできる『ベトナム人配偶者スポンサーによるビザ(査証)免除』について、実体験を基にお伝えします。
*注意:ネットに出ている情報や私の情報が100%ではないことをご了承ください。ベトナムでは実務は担当者の裁量が大きかったり、実務運用ルールが変更されているパターンがよくあります。ただし、細かい運用は違えど、答えを導き出す方法はこの記事でみなさんに紹介できると思うのでご心配なく。
婚姻の時の手続きは本当に途中でやめようかと思うぐらい面倒だったけど、このビザ免除は結構簡単だったよ
でも、配偶者ビザ免除の話ってあんまりネットにも出てないけど、どうやったの?
そうそう!情報が全然でていなかったし、あっても古い情報だったからとりあえずその古い情報に記載されてる政府施設に行ってとりあえず聞いてなんとかって感じだったかな
あっそうなんだー!(それで結構簡単って、婚姻の手続きどんだけめんどくさかったんだろう・・・)
ベトナム人 配偶者ビザ免除 (査証免除)手続きをうけてみた 上巻(ベトナム人彼女と結婚)
配偶者ビザ免除の価値と状況
通常ベトナムに中長期で滞在されているみなさんはTRC(テンポラリーレジデンスカード)を持って合法的に滞在されていると思います。
このTRCには、いわゆる労働許可証(働く権利)の効力とビザ(一定期間滞在する権利)の二つが合わさった効果があり非常に素晴らしいカードとなっています。
その反面、今回ご説明させて頂いている配偶者ビザ免除証明書は、ベトナムに滞在する権利の効果のみのものとなっており、2020年3月25日現在時点では、働く権利はありません。
また、『ビザ免除』と言う言葉からも分かるように、ビザなくベトナムに入国・滞在できると言うものですので厳密にはこれを持っていても『ビザはもっていない』と言うことですのでご注意ください。公文書や法律の適用を確認する場合に、この理解は非常に重要となります。
但し、2021年1月1日施行の改正労働法によると、『ベトナム人配偶者を持ち、ベトナムに居住する外国人』は労働許可証(ワークパーミット)発行の対象外となります。つまり、現在の滞在の権利に働く権利が追加されるため、非常に強力で便利なものとなります。
また、TRC(テンポラリーレジデンスカード)の場合は、有効期限内であればいくらでも継続してベトナム国内に滞在していてもOKですが、配偶者ビザ免除の場合5年間の免除期間が与えられていても、必ず180日以内に出国をしなければなりません。
つまり、出国する必要がなくても、配偶者ビザ免除のルールの関係から、必ずベトナムからの出国をしなければなりません。この際ベトナムからの出国とベトナムへの入国までの期間に制限はありません。例えば、カンボジアの国境を越えてカンボジアに入国して、そのままUターンしてベトナムに入国しても何の問題もありません。
ぼくの予想では、この180日ルールは、配偶者ビザ免除を受けている外国人の管理を容易にするために設定しているルールなのではないかと思います。面倒ですがまぁ仕方ありませんね。たまには日本に帰って友達と遊びに行ってください。
誰が 配偶者ビザ免除 を申請すべきなのか
基本的に、最初にベトナム滞在を決められた際はTRC(テンポラリーレジデンスカード)を使って滞在されていると思います。また、長期で滞在されている方もTRCを2年更新で使っているのではないでしょうか?
そんな中で配偶者ビザを申請される方は以下のような方かと考えます
配偶者がベトナム人かつ・・・
- 会社を辞めてベトナムで起業する予定で、準備期間にベトナム滞在が必要
- 日本で仕事をしているが、ベトナムに頻繁に出入りするうえに、期間も16日以上滞在する時もある
- 会社を辞めて配偶者のヒモになる決断をした勇者のみなさん
- 転職目的で会社を辞めたが、転職活動に時間がかかっている
などではないでしょうか。
ベトナム人配偶者ビザ免除(査証免除)手続きをうけてみた 下巻(ベトナム人彼女と結婚)へ続く
記事が長くなってしまいましたので、続きを次回記事 下巻 にて記載したいと思います。
ベトナム人配偶者ビザ免除(査証免除)手続きをうけてみた 下巻(配偶者ビザ免除申請・受取)