【大セール祭りか!?】ガソリンが過去11年で最安値

ベトナムのガソリンスタンド

こんにちは、ホーチミン現地生活情報局のぼくです。

先日3月上旬、OPEC・非OPEC間の原油減産交渉がついに決裂し、3月末日を期限に減産強調は終了する見込みとなっています。

減産についての参考記事(日本語):https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003240837

ぼく
ぼく

3月の上旬に大きいニュースとして、OPEC・非OPEC間での強調減産交渉決裂があったのは覚えてる?

はいはい、なるほどなるほど。知っ・・・てるよもちろん。馬鹿にしてるの?TOEICでしょ。知ってるよ

ベト子
ベト子
ぼく
ぼく

よく知ってるねー!(うわ、これ絶対知らないやつだわー)
その影響で、ガソリン価格が超安くなってるんだよ!

あー、そうらしいねー!
暇だし、聞いてあげるからちょっと説明してみて!
(ふぅ、知ったかぶりがうまくいった・・・)

ベト子
ベト子

ベトナム国内のガソリン価格が大幅下落

(写真元:VN Express)

3月29日のニュースによると、なんとベトナム国内のガソリン販売価格が過去11年の間での最安値になりました。

RON92ガソリン:11,956VND/Liter

RON95ガソリン:12,560VND/Liter

(*ニュース発表時点)

情報源:https://vnexpress.net/kinh-doanh/gia-xang-con-12-000-dong-mot-lit-4076483.html

なぜこのタイミングでガソリン価格が下落したのか

ガソリンの基となるのは原油ですが、冒頭でも少し記載したように3月上旬に原油価格がOPEC・非OPEC間の強調減産交渉決裂により大幅下落しました。交渉中は様々なパターンが考えられていましたが、この交渉決裂での着地についてはどちらかというとネガティブなサプライズとなってしまい、当時原油価格は急落し、米国株式相場含め世界的に大きく影響を与えていました。

アメリカが推していたシェールガス関連事業へ与える影響は致命的と言えるでしょう。シェールガス関連事業に融資している金融機関へのダメージなど、市場全体に与える影響は本当に大きいものになると見られています。

ベトナムは15日サイクルで基本的に原油価格(ガソリン価格)を更新するようにしていますので、その分時差を持ってここまでガソリン価格が落ちました。もちろん、ベトナム決裂後ではありますが急に合意に至るという結末になる可能性も鑑み、ガソリン価格のボラタリティが激しくなることによる様々な影響をさけるため価格調整しようとしていたようですが、最終的にこの価格まで下落しました。

この原油価格下落がもたらす影響は何か

原油価格下落がもたらすメリット

消費者レベルでのガソリン買付のコストが下がる

輸送機関のコストが下がる(飛行機・車・バイクその他)

送業者のコストが下がる

・加工業などガソリンを使う機械を使う事業のコストが抑えられる など

原油価格下落がもたらすデメリット

・原油買付レベルでは、買付時の支払い価格からそれを販売する時の相場価格に格差が生じて、価値が目減りする可能性(例えば、買う時の相場は1000円だったのに、売るタイミングでは相場は500円になってしまっている。)

・備蓄していた原油価値の目減り

・原油相場の下落により、輸出額が抑えられてしまう

・原油輸出額の低下に伴う政府の歳入減少 など

ベトナムにおけるガソリン価格下落について まとめ

消費者にとっては短期的にはガソリンコスト減少は非常に嬉しいですが、長期的に見ると国全体や世界全体での原油関連事業の与えるダメージやそれに対する不安から売りが先行していることなどは非常に大きな損失であるとも考えられます。

世界的な原油価格の減少は、このOPECの話だけではなくコロナの影響による世界的な鎖国や入国制限が航空機などの移動量が大きく減少していることによる燃料需要減なども、もちろん大きな要因となっています。

ぼくたち消費者レベルではどうにもできないですが、世界経済や世界政治を先に読み、投資戦略における次の一手を考える参考にできればと思います。

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