こんにちは、ホーチミン現地生活情報局のぼくです。
ここ数年、ベトナム当局とベトナム人気ダントツNO.1のフェイスブックの対立が激しくなっており、いつフェイスブックが使用不可になってもおかしくない!なんていう人もいます。
ベトナム当局は実際に、 社会主義国というだけあって、政府として情報管理が難しくなるFacebookの浸透率の高さに対して非常に警戒していると同時に、ベトナム地場企業によるFacebookに代わるSNSサービスの開発を支持しています。
そんな中立ち上がったプロジェクトのうち、2019年に注目を集めたのがこれ!GAPOなんです!

ベトナムに旅行・ベトナムに移住となると、必須アイテムといえばFACEBOOKだよね!
そうだね!ベトナム人でFACEBOOK使ってない人なんてほとんどいないし、ひどい人なんかアカウントいくつも持ってるよね笑


なんか、アカウント使い分けしてる人とか結構いて、芸能人かな?って思うときあるよね笑
まぁでも、ベトナム当局的はFACEBOOKに対してあまり好ましく思ってない側面もあるみたいだから、このFACEBOOKが無くなったらどうなるんだろうって思うよ

ベトナム当局 v.s. フェイスブック

ベトナムは社会主義国なので、情報管理を非常に重要視する国である、ということを忘れて過ごしているぼくたち外国人も多いのではないでしょうか?
たとえば、反政府的な内容(政府の悪口など)の情報発信はもちろん禁止ですし、偽造品、アルコール、賭博、買春などといった広告はベトナムでは違法です。
しかしながら、Facebookはそういった情報発信や広告掲載を100%ベトナムの法律に従って運用していないという側面もあります。2019年には、当局がそういった投稿のブロック・削除を依頼しても、Facebookがなかなか対応しないという状況もあり、1月から施行したサイバーセキュリティー法に違反したと指摘もなされています。
また、ベトナムでは広告収入により売上を上げているにも関わらず税金をベトナムには納付していないようです。
(*フェイスブックの税金納付については、『フェイスブック タックスヘイブン』などで調べてみてください)
これらのことから、ベトナム当局はベトナムの法律・経済の観点から、 フェイスブックに対して警戒を強めています。
フェイスブック撤退か?
2019年から施行されたサイバーセキュリティー法によると、国家に有害なネット情報の排除をめざしており、個人情報や安全保障に関わるデータをベトナムの国内サーバーに保管することを義務付けています。
また、インターネット業者などに対してベトナム国内に事務所を開設するよう求めています。
これらから、 Facebookが個人情報や安全保障に関わるデータをベトナム当局にだせなければ撤退かも!?なんという話も出ていましたが、最終的にFacebook側の回答として『現地の法律に合わせる見直しを検討している』との声明を出したことで一旦落ち着きました。
基本的に、Facebookが善処しない状況が発生した場合、今後いつ、ベトナム当局が動くか分かりません。
ニュース:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39831110Z00C19A1FF1000/
ニュース:https://www.viet-jo.com/news/social/190110183000.html
ベトナム地場企業によるFACEBOOKに代わる新たなSNSサービスをベトナムが支持!!
こういった状況の中、FACEBOOK一人勝ち状態で、他にFACEBOOKに代わるサービスが未だ存在していない現状を鑑み、今後の状況も見越して5つほどの新SNSプロジェクトが始動しています。
新プロジェクトの先頭を走るSNS GAPOが正式リリース!
ハノイ市に本拠を置くガポ・テクノロジー(Gapo Technology)が2019年7月に新たなソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS) ガポ(Gapo) を発表しました!
ニュース:https://www.viet-jo.com/news/economy/190919004826.html
新SNS GAPOとは一体!?

GAPOは、ベンチャーファンドGキャピタル(G-Capital)から5000億VND(約23億6000万円)の出資を受けており、『利用者がインフルエンサーやキーオピニオンリーダー(KOL)でなくても、閲覧件数の多い投稿があれば、ガポから収入を得られる仕組みを構築する』と発表していることから、マーケティングチャネルの新しい形の台頭も期待されています。
また、 機械学習と人工知能(AI)を駆使して文字や画像、動画の検閲を行うことで、ベトナム当局が一番警戒していた部分にもしっかりと対応。
2020年までに300万人、2021年までに5000万人の利用者を獲得することを目標に掲げています。
ちなみに、2019年9月時点で、リリース後2ヶ月にも関わらず利用者数200万人を突破していました。多くは学生のユーザーとの発表もでていますので、若者向けのSNSという位置付けからスタートしそうです。
しかしながら、2019年の公式リリースから2020年現在までにかけて、多くのエラー事象を発生させており、順次修正が繰り返されている状況にあります。
ちなみに、現時点でぼくが把握しているベトナム発のフェイスブックに代わるSNSといえばこちら!
ニュース:https://thanhnien.vn/cong-nghe/mang-xa-hoi-gapo-ra-mat-dang-gap-nhieu-loi-khi-su-dung-1106849.html
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GAPO をぼくが実際にインストールしてみた!

まずは、App store / Google Play からダウンロードします。

+84はベトナムの国番号ですが、これを変更することはできないので『0』から始まるベトナムの携帯電話番号を入力して、Tiep Tuc (進む)をクリック
そうすると、自動的に入力した携帯番号にテキストメッセージ(SMS)で4ケタの暗証番号が届きます。それをそのページに入力

入力後はまずパスワードを登録することになります。
好きなパスワードを2回同様に入力して Tiep Tucをクリック

上から順番に、
Ten hien thi : ユーザーネーム(表示される名前)
Ngay Sinh:誕生日
Gioi Tinh:性別 (Nu:女 Nam:男 LGBT:それ以外の性別 レズビアンなど)
を入力したら、 Tiep Tucをクリック

好きなカテゴリーを好きなだけクリックして、Luu lai (保存)

入力が完了したら、初期友達登録画面が出ますが、必要なければ Hoan tat (完了)

これで初期設定は完了しました!
画面をみてみるとフェイスブックそっくりですね!

友達は0のはずですが、ぼくの登録いたプロフィールやカテゴリーをベースにすでにタイムラインはたくさんの投稿が表示されています。
友達になる機能やメッセージを送る機能もフェイスブック同様に搭載されていますので、そんなに難しさを感じることなく使えそうです。
ぼくがインストールして確認してみた感想
Facebookとは違い、細かいことは聞かれなかったので非常に簡単に登録ができました。
現時点では、英語や日本語などの言語設定には対応していないようです。
しかしながら、これはベトナム語学習者やベトナム人の友達を積極的に作りたい日本人にとてはむしろ朗報でしょう!
新しいものに積極的な若者が中心に利用しているSNSかつ、英語に逃げることができないSNSということもあり、友達作り最適かもしれません(*日本人として節度はしっかりと守って利用してください)
その他のベトナム必携アプリならこちらの記事をチェック!
