こんにちは、ホーチミン現地生活情報局のぼくです。
現在世界中で広がるコロナウィルス(COVID19)がベトナムでも猛威を奮っています(第4波)。
2021年5月16日;本日時点で分かっている情報を共有したいと思います。
*できる限り情報源を示しながら記載しておりますが、100%正確でない可能性もありますので、必ず情報源を各自ご確認頂けますようお願い致します。
*通達の解釈はベトナム人の間でも異なることが何度か有りました。本通達もベトナム語では曖昧な表現になってしまっている点もありますので、いくつか情報を見比べてできるだけ厳しい方の解釈に従うのがベターかと思います。

2020年4月末(第1波)時点のコロナの状況はこちら!!
2020年のベトナムコロナに関する記事はこちらをクリック
コロナの現状
2021年5月16日現在、初期よりコロナ押さえ込み優等生として知られてきたベトナムですが、4月末の連休前を境に未だかつてないスピードでベトナム国内でコロナが蔓延してきています。


ホーチミン市の様子
第4波(4月27日以降)については上記の図をみてわかるように、ベトナムといっても全土ではなく、日本でも有名なダナンエリアから北に比較的コロナが集中している状況となっており、ホーチミンは未だ陽性が「1」のみとなっています。(感染者がいないのではなく、「見つかっていない」と考えるのが妥当かもしれません)
5月20日更新:5月18日以降ホーチミン市内で新規陽性者が発生しました。
Vietjoの記事を引用しますと;
ホーチミン市での市中感染者(4583人目の感染者)は7区在住の34歳女性で、前日に感染が確認されたトゥードゥック市在住の4514人目の感染者(男性・35歳)の同僚。女性は2021年4月24日から5月5日まで北部紅河デルタ地方ハイフォン市に滞在し、ホーチミン市に戻ってから会社の同僚を含めて複数人と接触があった。
4514人目の感染者からインド型のB.1.617.2変異株が確認された。ただし男性はこの1か月はホーチミン市から出ていなかった。2人はデロイト・ベトナム(Deloitte Vietnam)に勤務しており、3区パスツール通りにあるグローブグループ(Grove Group)に出向していた。グローブグループでは18日夜までにスタッフ全員が集中隔離施設に移り、検査を受けている。
情報源:https://www.viet-jo.com/news/social/210519224300.html
情報源:https://www.viet-jo.com/news/social/210518150042.html
今回のコロナは前回と比べると深刻なのか?

グレーの線が1月28日(ベトナム第3波) のもの、赤いものが今回のベトナム第4波 です。横軸はそれぞれの波のスタートからの日数です。
感染数は増加数ではなく、累計感染者数です。
これらを見ると、最初の9日間は対象者の発見に時間がかかったのか、テストの結果待ちの影響かかなり低い数値で推移していました。
しかしながら、10日目以降からは第3波と比べても明らかに自体が深刻化していることが伺えます。
F0、F1などが見つかった瞬間に、非常に迅速な建物一棟丸々の隔離、訪問先隔離などを進めているため、現在でも感染者の多くはすでに隔離済みだった人が大半のようです。(なんと、行き先は全て日時と共に公開されます)
ただ、感染者の不法入国も昨年よりちょくちょく出ているため、完全な感染経路の分断は難しいという現状もあります。特に、中国・カンボジア・ラオスからは入国が比較的容易となっており、注意が必要です。
インドの感染がとても騒がれていますが、 インドの周辺国の感染数も急激に増えているとのことで、ベトナム政府の対応が急がれます。タイミングが連動しているようにも見えるため、前回よりも少し不気味な雰囲気があるように思います。

ベトナムのコロナの状況、今後はどうなる?

あくまでぼくの個人的な予想に過ぎませんが、この先1週間(5月17日の週)の動向で大きく結果が分かれるように予想しています。
特に不安なのは、ベトナムの連休が4月30日から5月3日までありました。その際、海外旅行にもいけず、前回の第3波(ベトナムの最大の連休かつ旅行シーズンの旧正月; テト休暇)の影響で旅行のキャンセルや飛行機の減便が発生していたため、溜まりにたまったフラストレーションが大爆発し、今回の連休での観光地は超絶混雑となっていました。
そして、第4波で陽性者となった方々もそういった混雑していた観光地に訪れていたと言うのです。つまり、まだ自覚していない人も含めコロナに感染しているケースは今わかっている数字以上に多いのではないか?ということです。
そうしたことから、まだまだ予断を許さない状況となっています。

ニュース:https://vov.vn/xa-hoi/tin-24h/da-lat-xu-phat-150-truong-hop-khong-mang-khau-trang-854336.vov

ベトナム国内のコロナの影響

営業停止 (ホーチミン)
*各都市ごとに営業停止や規制情報は異なります
現時点でコロナを理由に営業停止されている主な業種はこちら
4月30日18:00より
- カラオケ
- バー
- クラブ、ディスコ
5月3日18:00より
- 映画館
- 劇場
- ミュージカル
- マッサージ
- サウナ
- インターネットカフェ(オンラインゲーム場)
5月7日18:00より
- ジム、ヨガ、フィットネス
- ビリヤード
- 結婚式場
- ビュッフェ食事場 (<-オーダービュッフェはOKな模様
- 歌唱場 (スナック的な?感じで歌えるお店があります)
5月21日18:00より
- 路上飲食店(屋台など)の飲食禁止(持ち帰り限定)
それぞれの対象業種は政府からの通達を待ち、再開OKの発表があるまで無期限営業停止です。
情報源(4月30日):https://vnexpress.net/tp-hcm-dung-karaoke-bar-va-vu-truong-4270830.html
情報源(5月3日):https://vnexpress.net/tp-hcm-dung-dich-vu-rap-chieu-phim-massage-4271799.html
情報源(5月7日):https://vnexpress.net/tp-hcm-dung-hoat-dong-phong-gym-yoga-tiec-cuoi-4274282.html
情報源(5月21日):https://vnexpress.net/quan-an-nho-o-tp-hcm-dung-ban-tai-cho-4281602.html
ベトナム国外の影響
ベトナムへの入国・渡航関連

現在、コロナの感染拡大状況を理由に、外国人と在外ベトナム人によるベトナムへの入国がさらに厳しく審査されることになっています。
記事では「入国原則停止」と言われており 、自国民ですらベトナム入国が制限されている状態です。
ただ、「ただし、外国人の投資家、技術専門家、高技能労働者、企業経営者については、受け入れ先の隔離能力や医療上の条件を確保した上で入国許可を慎重に検討している。」
ともあり、仕事が理由であればベトナムへの入国は難易度は高いものの、入国できる道はまだ残されている模様です。
情報源:https://www.viet-jo.com/news/social/210514194350.html
ベトナム入国後の隔離ルールは?

ベトナムは隔離規定として、入国後14日間は指定の隔離施設で隔離を厳格に運用してきましたが、今回の第4波を経て、14日隔離後の陽性ケースが発生したこともあり【21日間の隔離施設での隔離+自宅で7日間の厳格な隔離=28日間隔離】となっています。
記事によると、隔離対象者の新型コロナウイルス検査は、強制隔離1日目、14日目、20日目と、自宅隔離に移行してから7日目の合計4回となる模様です。
日本だと自宅隔離は比較的緩い運用であるという話も聞きますが、ベトナムで破った場合は禁固刑もありえるかと考えられます。
情報源:https://www.viet-jo.com/news/social/210505192121.html
情報源(隔離中の外出事件):https://www.viet-jo.com/news/social/210303200139.html
ベトナムがコロナ優等生とも言われる理由ともなった、第1波抑え込みの秘訣を覚えていない方はこちらをクリック!
まとめ

日本と比べると少ないと思われるかもしれませんが、現在ベトナム国内のコロナの状況はお伝えした通り余談を許さない状況となっております。ベトナム国内の日本人の間でも日本に帰国してしまうか、ベトナムに残るかを悩んでいる方もおられるようです。
是非、手洗いうがいを徹底し、できるだけ人混みには行かないなど自分たちでできる限りのことをしていきたいですね。
