【採用面接】ベトナム人採用面接時に気をつけたいポイント5つ 面接官としてのぼくの実体験

ベトナム人面接

こんにちは、ホーチミン現地生活情報局のぼくです。

人の入れ替わりの比較的激しいベトナムにおいて、従業員採用はベトナムにてお仕事をされている日本人社員の悩みの種であると思います。

そこで、今回は、ベトナム人採用に携わる日本人社員のみなさまの参考になれるよう、 ぼくの面接官としての実体験をベースにベトナム人採用面接時に気をつけたいポイントをお伝えさせて頂きます。

ぼく
ぼく

日本だと、採用は大体、人事部がやってくれるけど、ベトナムだと自分が積極的にアレンジしてやることも多いんだよね

そうだね、自分のチームの社員だったら自分でやってしまったり、人事部と一緒に面接に参加して見極めたりするよね

ベト子
ベト子
ぼく
ぼく

そうそう、ぼくは英語環境の会社だったから、候補者が英語話せるのは、ほぼ絶対条件だったけど、それ以外にもたくさん気をつけるポイントがあって本腰入れて面接をやってたよ

日本であんまり採用経験なくても、ベトナムでは面接しないといけなかったりして、大変だったでしょう!

ベト子
ベト子

ぼくの面接官としての経験・環境

ぼくが勤務していたベトナムの会社の人事部は人員豊富でなく、ぼくの所属していた部署は営業だったので、ぼく自身がその営業人員の採用の面接を何度か行っていました。

本当にたくさんの候補者さんに実際にお会いしたり、スカイプなどネット面接をするなどしていたので、 その時の失敗した・危なかった・成功した経験を基に注意すべきポイントをリスト化しましたので、ご紹介します。

ベトナム人と働くなら気をつけるべき注意点6つ【ぼくはこれで仲良くなれた!実体験】についてはこちら!

ぼくの"ベトナム人面接時に注意すべきポイント5つ"

ベトナム人面接の注意点1:面接は必ず複数回行う

みなさんが、通常業務と格闘している中、時間をとって採用面接を行わないといけないということもあって、なかなか身が入らない、かける時間を短縮したいという方も多数おられると思います。

そんな中、適当に採用面接に挑んでしまっては、適切な人材採用を実施することができず、後々で苦労することになってしまいます

忙しいのは、よくわかりますが、是非時間をかけて面接に取り組んで頂いた方が、後が楽です。

ぼくのオススメとしては、『書類選考』『面接2回以上』の両方実施です。

書類で何を決めるわけでもありませんが、ある程度会社への応募意欲をみる必要があるため、書類選考 は必須です。

ちなみに、学歴は高校と大学両方見ます。学歴が素晴らしくてもあんまりな人はいますし、学歴が普通でもずば抜けた人もいますので、あくまでざっくり選考ということで積極的に面接に進めるというスタンスでいいと考えます。

また、書類にしっかり目を通すことで、その候補者さんの人柄などもイメージが見えてくると思いますので、面接時にそのイメージとの答え合わせをするなども大切ですね。

学歴について、あまり詳しくない方は、ベトナム人社員さんに聞くと良いかもしれません。

面接2回以上実施すべき理由としては、面接1回 30分程度では、決して全て見えてこないということです。もちろん、優秀な候補者たるもの完璧に自己分析して最高のパフォーマンスを面接時間内で発揮してもらいたいですが、人間である以上完璧なんてことはあり得ないかと思います。

面接中に質問を深掘りされる中で、『あれ?これはなんでだろう?ちょっと考えてみたいな』と候補者が感じる部分もあると思います。そして、何よりも『この会社で働きたいと感じるかどうか』というのは面接を通して感じる部分も大きいです。1回目の面接の中で引っかかっていた点を2回目の面接でクリアにするなど、 候補者さんにとっても複数回面接を実施することは価値のあることだとぼくは考えています。

また、1回目の面接後に『クリアに仕切れなかった部分』や、『もう少し聞いてみたい部分』というのは面接官側にも発生するとは思うので、WIN-WINのシステムとして面接は2回以上実施するようにすることをオススメします。

ベトナム人面接の注意点2:英語・日本語を流暢に話せても、割と口八丁の人が結構いる

ベトナム人にとっての外国語の中で日本人が面接する際に確実に使われる言語は日本語か英語ですよね。

ベトナムでは第二言語を流暢に話す人も多く驚かされることも多々ありますが、 意外とここが落とし穴になっているケースも多々ありました。

日本語であっても、英語であっても、質疑応答がスムーズにできるベトナム人候補者に対してはかなり好印象になります。実際に仕事をするとなれば、コミュニケーションもしっかりとれるし、ミスコニュニケーションも抑えられて良いじゃん!と思ったりする経験は、誰しもがあると思います。

しかし、ベトナム人に限ったことではないですが、日本語・英語を使ったコミュニケーションもスムーズにとれて、礼儀正しく話す候補者さんに誰が悪い印象を持つでしょう?

ただし、知らないうちに、コミュニケーション取れるしOKかなぁー・・・なんていう方向に流されてしまうこともありますので要注意です。

コミュニケーション能力も大切ですが、それと同じぐらい 大切なのは中身です。

ちゃんと考えて応募してきてるのか?本当に頑張って働いてくれそうか?すぐ辞めないか?などなど、慎重に判断していきましょう

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ベトナム人面接の注意点3:とりあえず面接受けて、とりあえず働きたい!は怪しい

通常、候補者さんが面接にたどり着くまでの方法は2通り

  • 直接会社に連絡をとって、面接にこぎつける
  • 人材会社を経由して、面接にこぎつける

どちらの場合でも、積極的に働きたい!という意欲は伝わってきますが、ぼくたちがしっかりと見極めないといけない必須ポイントはこちらです!

  • (転職者なら)なぜ前職を辞める / 辞めたのか?
  • なぜ、ぼくたちの会社で働きたいのか?
  • ぼくたちの会社のことをどこまで知ってる?
  • ぼくたちの会社で何をしたいのか?
  • ぼくたちの会社に何を期待するのか?

これらは、絶対に確認しておきたいポイントです。

その候補者さんは、何が欲しくて・何になりたくてというところを面接官側も候補者さん側も明確にしておかなければ、仕事に対するモチベーションが何なのかお互い把握できていないまま働くことになってしまい、『なんか飽きてきたから転職でもするかなぁー。なんか疲れたし。』という地獄に陥ってしまいます。

ベトナム人採用はクリアできても、 その後の人材維持という難関で脱落してしまいます。

候補者さんのモチベーションが明確に分かっていれば、『よし、この仕事はあの子にやらせてみよう!』『この情報は、あの子が好きそうだな!』『昇給よりも人から認められることが好きそうだから、しっかりと普段からそれを意識して付き合っていこう!』など、候補者さんの嬉しいツボを抑えつつ会社を好きになってもらい、人材流出リスクを下げることができます。

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ベトナム人面接の注意点4:モチベーション・志望動機・将来の夢は全て繋がっている

これは、ベトナム人に限ったことではないのかもしれませんが、ぼくが面接官として挑む面接時に一番気を付けている軸です。

注意点3でお伝えした内容の質問をしていく中で、 モチベーション(何をしたいのか)・志望動機(なぜ働きたいのか)・将来の夢(何になりたいのか)が見えてくると思います。

それらが繋がっていればぼくの中では採用しようか迷うレベル認定となります。

なぜなら・・・

将来の夢がBであり、モチベーションはAである。

そのAのモチベーションを満たすためにこの会社で働きたい!

そして、この会社で働くことを通して、将来の夢Bへ近づけるから、ぼくは働きたい。

といったように、簡単にいうと繋がっています。

将来の夢といえばプライベートの話会社で働くのはプライベートではない話。と分ける方もおられると思いますが、ぼくは切り離す必要はないと考えています。

なぜなら、プライベートもプライベート以外も同じ人間が動いているので、根本的な感情や欲望の部分に違いが出るとは考えづらいです。

例えば・・・

ぼくは総理大臣になって国を変えたいです!(夢)

そして、ぼくは旅行するのが好きです!(モチベーション)

だから、旅行会社に入りたいんです!(志望動機)

ってなると明らかにおかしいですよね

そんなやついるか!?例にしては雑すぎるだろ!と思いますか?

実際、面接していると結構いるんです。

ぼくが適切に質問できていないだけじゃないか?という可能性ももちろんありますが、ぼくのスタンスは基本的にこれらモチベーション・志望動機・夢をつなげる方向で面接を進めるので、それでも繋げられないということはご縁がなかったのでは?ということで自分を納得させています。

ぼくの理想の繋がり方としては・・・

ぼくは総理大臣になって国を変えたいです!(夢)

ぼくは旅行をするのが好きな上に、旅行する中で現地の人と仲良くなりより多くの繋がり・コネを作るよう普段から努めて、世界中に連絡できる人を作っています(モチベーション)

そして、ぼくは政治学も学んだ上に、議員秘書のインターンの経験もあり議員さんとのコネも微力ながらありますが、ビジネスのように上下関係・心の距離があるなかで正式な肩書きを持って海外の人々とやりとりができるようになる必要があると考えているので、この旅行会社で〇〇がしたいんです!(志望動機)

といった感じです。

みなさん、個々に異論はあると思いますが・・・

ぼくは、 会社はレベルアップの場であると思います。

地位が上がろうと、給料が上がろうとレベルアップを止めることは会社で働いている限りあり得ないと思います。

レベルアップの目的を持っていないことに危機感のない人については、どんなにスキルがあっても、いつかそのボロが出るような気がしてなりません。

ぼくとしては、レベルアップの目的を持っている人と一緒に働いて、その人がレベルアップする後押しをしてあげたいと考えています。

ロンダ・バーン (著), 山川 紘矢 (著), 山川 亜希子 (著), 佐野 美代子 (著)

ベトナム人面接の注意点5:給料の話が先行する候補者にはちょっと注意

従業員として働くからには絶対に外せないのは給料の話

これは、日本でもベトナムでも同じことですよね。

ただ、会社としては給与も大切ですが、どんな会社かをまずは存分に知っていただきたいですね。

どんな会社か知る前に、いきなり『給料はいくらですか?』という質問をしている時点で、その人の判断基準の優先順位1位がお金であることが伝わってきます。

ぼくの考え方が偏っているのかも分かりませんが、まずはこの会社でやりたいことはできそうですか?』『こんなこともできるんですか?』『自分に足りないのはどこでしょうか?などの質問をまずしてきてもらえる方が、真剣に働きたいと思ってくれているんだな、と感じます。

お金の質問はそれらを明確にしてから、というスタンスの人の方が一生懸命仕事に取り組んでくれる印象があります。

お金の質問も大切ですので、『どれだけの給料が欲しいのか』『なぜ、その金額が妥当だと思うのか』を質疑応答の中で明確にしていくことができれば良いですね。

補足としては、 ベトナムの給与交渉あるあるとして、額面金額(Gross)か手取り金額(Net)かよくわからない時があります。1,000ドルの給料で合意ね!となっても額面と手取りの認識が異なれば、金額が大きく変わってきます。ご注意ください。

まとめ:ベトナム人採用は、作業ではない!

ベトナム人採用において、 一番大切なのは、その人がどういう人なのかをしっかりと見つめてあげることです。

いろいろな候補者さんを面接していく中で『あ、この人は違うな』と思う人がいればお互いのためにもしっかりとお断りするのが礼儀ですし、『この人良さそうだな!』と思ってもすぐに判断せずに、しっかり見極めてから決めるということも礼儀だと思います。

それをせずに中途半端に採用してしまうとお互い不幸になりますが、それをしっかりすればお互いハッピーになれる可能性が高くなるとぼくは考えています。

そうした見極めを繰り返す中で、だんだん疲れてきて、作業のようになってきてしまう時も無いとは言えませんが、1つ1つ親身にパワーをかけて話をすればするだけ、相手の良いところ・会社にとって欲しい仲間であると思えるうところがたくさん見えてくると思います。

みなさんも、そんな長く一緒に働ける仲間を採用することができることを願っています。

ベトナム勤務開始して間もない方は必読!

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